2018年7月21日東京某所にて。

一人の青年は直立したまま動けなかった。

次に取るべき行動を思いつけない、つまり文字通り「頭の中が真っ白」になったとき人間は立ち尽くす他ないということを青年はこの日、身を持って知った。

そして青年は壁に向かって一人、こう呟いたのであった―――。


「僕は旅行スキルが低い」


何が起きたのか

この日、僕は沖縄の石垣島へ最高の夏を過ごしに行く予定だった。

しかし、いろいろとミスを連発してしまい、結果として石垣島へ行くことは叶わなかった。

いろいろと原因はあるが、最も大きな原因となったのは突如発生した「台風10号」の存在。
旅行スキル…つまり旅行経験が乏しい僕は「台風の発生」に対して慌ててしまい、ミスを連発することに。

実際の自分の行動を振り返ってみる。

  • 出発の前日、航空会社のHPにて「欠航」のアナウンスを目にする
  • ほぼ諦めムードになる
  • 翌朝、再度HPを見るも「欠航」と書いてある
  • メンバーにLINEで欠航であることを伝えるも「飛んでるよ」との返答
  • 慌ててHP確認、便名を入力して検索をかけてみるとたしかに飛んでいる
  • アナウンスの内容をよく読んでみると、「成田発の石垣行き」が欠航ではなく「石垣発の成田行き」が欠航だった
  • 急いで準備し家を出ようとしても成田空港まで1時間近くかかることが判明(間に合わない)
  • 思考停止し10分ほどただ壁を見つめる

以上、振り返ってみると実にアホである。

今回のケースでの問題点

一番の問題点は「台風」というアクシデントに対して冷静さを失っていたことにある。

HPのトップページに表示された簡易的なアナウンスのみしか確認しておらず、勝手に自分の中で「台風だから欠航だろう」と決めつけ、搭乗便の詳しい運行状況を見なかったのは致命的なミスである。

まだ詳細な情報を確認していれば気がつくことが出来たのかもしれない。

次に、空港に行かなかったこと。

これも「台風だから…」という思い込みが強かったことが原因である。
ダメ元とわかっていても空港に行くべきだったのである。
そうすれば、現地で自分の勘違いに気付きながらも無事搭乗できたはずだ。

…といったように「台風」に自分の心理状態も荒らされてしまったわけだが、実は台風だけがすべての原因ではない。

そもそもの旅行のスケジュールの組み方にも問題があったのだ。

今回、土曜日と日曜日の2日を使って石垣へ行く予定だったが、計画当初はそのうち1日しか行かない予定だった。

その時のスケジュールは飛行機が到着するのは14時、石垣島を出るのは19時で、約5時間しか島に居ないことになる。

何を思ったか自分はそのスケジュールで進行する気でいた。
しかし流石に他のメンバーに指摘を受け、2日滞在することにしたのである。
(2日滞在にしても少なすぎるとは思うが…)

どうしても土日にしか行けない状態だった、というのは仕方がないと思うが、なぜ当初日帰りという選択をしたのか。謎である。

旅行スキルの低さが露呈した瞬間である。

次に活かすべきこと

上記の問題点を踏まえて、今後活かすべきことは以下の通りである。

  • 旅行当日に「台風」でも準備を怠るな。
  • 航空会社HPの簡易アナウンスだけを信用するな。搭乗する便の詳細な情報を確認しろ。
  • ダメ元でも空港へ行け。
  • 予約は簡単にキャンセルするな。「確実に無理」な状態に陥ったときにだけ実行しろ。
  • 長距離の旅行には十分な休暇を確保しろ。最低でも5日は確保すること。
  • 旅行スキルが低い者はLCCを使うな。ANAやJALなど割高でもサポートが手厚い所を使え。
  • わからないことは他の旅行スキルが高いメンバーに聞け。自分で解決するな。
  • 10年分天気予報を見ながら滞在日を決めて確率を高める!

旅行トラブルは毎回のように発生するレベルの人間なのだが、
今回の件は自分の経験上最も “やらかしている” ミスだと思っている。

だからこそ、しっかりと反省して、この失敗を次に活かしたい。
幸い僕の周りには「旅行スキルの高い人」がたくさんいるので、悩んだら自分で解決せずにまず相談してみることを徹底しようと思う。

「旅行スキル」を高めるためには旅行回数を増やし、経験を積んでいく他にない。

こんな悲劇を二度と引き起こさない、「僕は旅行スキルが低い」で終わらせないためにもレベルアップしていこうと心に決めた、そんな夏となった。


P.S
沖縄チームの皆さんご迷惑をおかけしました。
来年こそは現地でお会いしましょう、、、